パリ協定を踏まえた日本の戦略 – Paris Agreement: Japan’s Strategy –
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2017/02/22
カーボンバジェットについて考える
2015年12月に合意されたパリ協定では長期低炭素発展戦略を策定することが奨励されている。これを踏まえ、環境省では中央環境審議会長期低炭素ビジョン小委員会で、経産省では長期地球温暖化対策プラットフォームにおいて検討が行われてきた。 続きを読む
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2016/05/20
産業界の団体が、国の地球温暖化対策計画(案)に意見
2020年以降の温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」が、COP21で昨年12月12日に採択されました。国内では、地球温暖化対策推進法に基づき、「地球温暖化対策計画(案)」が中央環境審議会・産業構造審議会の合同会合を中心に検討されてきました。 続きを読む
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2016/04/22
パリ協定“署名式”とは何か
昨年12月、COP21でパリ協定が採択された。これにて一件落着と思っておられる方もいるかもしれないが、実は採択されることは国際約束が発効するまでの「はじめの一歩」でしかない。 続きを読む
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2016/04/07
ニカラグアはなぜパリ協定を「拒否」したのか
昨年12月のパリ協定採択の模様を現場で、あるいはウェブキャストで見ていた方は、ファビウス外相が「パリ協定を採択する」と木槌をおろした後で、パリ協定への反対意見を数分にわたって開陳したニカラグアのことを覚えておられると思う。 続きを読む
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2016/03/31
経済成長はギブアップ
-2050年温暖化ガス▲80%削減の世界-日本だけが成長していない
昨年(2015年)9月、安倍政権は2020年頃に日本の名目GDPを600兆円とする目標(2014年度は487兆円)を打ち出した。少子高齢化の中で社会福祉などの財源を確保するためにも経済成長が必要だとの考えである。 続きを読む
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2016/02/25
「炭素価格」を廻る論考(第3回)
~日本に炭素価格はないのか?~※【「炭素価格」を廻る論考(第1回)(第2回)~日本に炭素価格はないのか?~】
高率炭素税提案の見落としているもの
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2016/02/12
長期戦略イコール長期削減目標ではない(その1)
焦点は国内対策に
昨年末、COP21で盛大な拍手の下でパリ協定が採択され、温暖化防止に対する国際的な取り組みに新たなページが開かれた。もちろん、パリ協定を実施可能なものにするためには、透明性フレームワークを初め、パリ協定発効後に開催される第1回締約国会合までに詳細なルールを策定する必要がある。 続きを読む
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2015/12/28
COP21 パリ協定とその評価(その4)
※【COP21 パリ協定とその評価(その1)、(その2)、(その3)】
パリ協定をどう評価するか
以上のパリ協定をどう評価するか。激しい交渉の結果、成立した合意であり、様々な立場から様々な評価が可能であろうが、ポスト2013年交渉に関与してきた立場から、私見を述べてみたい。 続きを読む
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2015/12/24
COP21 パリ協定とその評価(その1)
12月12日(土)フランス時間午後7時半頃、京都議定書に代わる新たな法的枠組みであるパリ協定が採択された。ファビウス外務大臣が「パリ協定を採択する」といって木槌をおろすと、会場は大きな拍手に包まれた。 続きを読む
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2015/12/11
COP21はいよいよ胸突き八丁
第一次議長テキストの提示
COPに関する現場からの報告は3回目だが、今回は手短に。新聞報道にあるようにCOP21交渉が佳境に差し掛かっている。9日(水)午後、議長国フランスが新たなテキストを出してきた。 続きを読む
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2015/12/11
【動画】COP21番外編 各国パビリオン紹介
COP会場には、各国政府が様々な展示やイベントを行うパビリオンが出展されています。各国の顔とも言える場所ですので、気合の入ったパビリオンも多くあり、これを巡るだけでも一日かかりそうです。 続きを読む
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2015/12/09
二週目に入ったCOP21交渉の見方
交渉二週目の交渉状況
「COP21一週目を終えて」に引き続き、現場からの報告をしたい。5日夜のCOP全体会合で議長国フランスのファビウス外務大臣は、自らが議長となり、全ての国に開かれた交渉会合(これをパリ委員会(Paris Committee)と呼んでいる)を設置すると共に、 続きを読む
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2015/12/09
COP21参戦記(その2)
気候変動問題解決のカギは革新的技術開発と普及・移転。その障壁は?COP21が第2週に入り、議論の争点として急浮上したのが、知的財産権の扱いである。環境問題の会議においてなぜ知的財産権の問題が争点となるのか、想像しづらい向きもあるかもしれない。 続きを読む
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2015/12/08
COP21参戦記(その1)
日本の「存在感」わが国のメディアが国連気候変動交渉について報じる際、しばしば聞かれるのが「存在感」という言葉だ。「交渉における日本の存在感が薄い」などのように、我が国の目標や取り組み、国際交渉への貢献が不十分であるとの批判的文脈で使われることが多い。 続きを読む