執筆者:越智 小枝
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2017/11/27
福島で見る風評被害(2)
科学は事実を伝えるか -
2017/10/30
福島で見る風評被害(1)
「風評被害」が与え得る安心これまで、私は主に福島第一原発事故によって起きた放射能以外の健康被害について色々な角度から述べてきました。健康被害の全容を知ることで、放射線に対する偏見・差別を少しでも減らせると考えていたからです。 続きを読む
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2017/09/07
原発事故の子どもへの健康影響(その2):放射線被ばく量
健康問題といってまず話題に上るのは、どうしても放射線の被曝量です。本稿では子どもの放射線被ばく線量について外部被ばく線量・内部被ばく線量・甲状腺の被ばく線量の3種類についてまとめてみます。 続きを読む
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2017/09/04
原発事故の子どもへの健康影響(その1):その特性
福島第一原発事故の後、注目を浴びつつも数値データを示した報告が少ないものの一つに、子どもへの健康影響があります。私自身も「専門外である」という理由により、この話題についてはすこし避けてきたきらいもあります。 続きを読む
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2016/05/31
“こどもと震災復興” 国際シンポジウム報告3
風評被害払拭のこころみ※【“こどもと震災復興” 国際シンポジウム報告(1)、(2)】
災害によって引き起こされた健康影響の多くは放射線被害ではない。それを裏付けるためには定量的データが必要であるが、健康被害のすべてを測ることは困難である。その理由として、災害という混乱期に信頼できる、あるいは質の高い客観的データを収集することが難しいことが挙げられる。 続きを読む
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2016/05/27
“こどもと震災復興” 国際シンポジウム報告2
放射能に関する話題(前回は、「“こどもと震災復興” 国際シンポジウム報告1」をご覧ください)
本シンポジウムでは、原発事故を含むトリプル災害の影響を広く議論することを目的としていたが、県外から参加された方の中には放射能と甲状腺の話題だけに興味を持たれていた方も多かったようだ。 続きを読む
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2016/05/25
“こどもと震災復興” 国際シンポジウム報告1
「3.11」と呼ばれる大災害から5年以上が経過した今でも、津波に破壊された線路が復旧せずに交通を代行バスに頼っている町があることは、意外に知られていない。 続きを読む
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2016/02/19
原子力災害における発展的復興(その3)
減災による健康な街づくり繰り返しになりますが、原子力災害にかかわらず、大規模災害に対する減災を図るために必要なことの第一は、弱者の少ない社会の創生にあります。 続きを読む
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2016/02/04
原子力災害における発展的復興(その2)
(前回は、「原子力災害における発展的復興(その1)」をご覧ください)
実際に相馬市で原発事故の後に行われた対策を例に、災害対応(減災)と地域創生の可能性について述べてみます。 続きを読む
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2016/02/01
原子力災害における発展的復興(その1)
減災と発展的復興(Building Back Better)これまで、原発事故により生じうる健康影響につき、様々な観点から述べてきました。被災地の人々の健康における、本当の「敵」を知っていただきたかったためです。 続きを読む
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2016/01/28
原発事故の健康影響(その3)
1次産業と労災(前回は、「原発事故の健康影響(その2)」をご覧ください)
昨年の9月、相馬市で試験操業中の漁船から人が転落され、行方不明となる事故がありました。転落されたのは64歳の男性。目撃者はいないものの、状況からは網に足を取られ転落したのではないか、と言われています。 続きを読む
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2015/06/26
病院と原発事故(その4)
(前回は、「病院と原発事故(その3)」をご覧ください)
前の3稿では災害直後の病院と病院スタッフの葛藤について述べました。この稿では、原発事故が長期的に被災地医療に及ぼした影響について述べてみようと思います。 続きを読む
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2015/06/24
病院と原発事故(その3)
(前回は、「病院と原発事故(その2)」をご覧ください)
前項では職員の安全確保のために早期に避難を決めた外注業者について述べました。このような外注業者とは異なり、病院に常勤するスタッフに対し「逃げろ」という指示を管理職が出すことは難しかったと思われます。 続きを読む
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2015/06/22
病院と原発事故(その2)
(前回は、「病院と原発事故(その1)」をご覧ください)
本稿では、災害時の病院の実態を知っていただくため、福島県の沿岸部で実際に起きた事例を述べてみます。 続きを読む
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2015/06/17
病院と原発事故(その1)
原発事故に伴って起きた健康被害につき、前稿[原発事故の健康影響(その1)、(その2)]にまとめました。今後、福島で起こったような健康被害を二度と起こさないよう、という思いは、誰でも共通の願いです。 続きを読む